WORKS
納入事例
名東店
天白区 T様
美しい格子デザインのオーダーテレビボード納品事例
WORKS ITEM
納入商品
-
テレビボード
テレビボード Horizontal
EXPLANATION
詳細情報
名東店の松崎です、こんにちは。
夏日が続いて毎日暑いですね。これだけ暑いと納品の立ち合いでちょっと体を動かすだけで汗だくになってしまいます。6月の陽気ってこんな感じでしたっけ?
今日も名古屋は雲一つない快晴です。
さて、昨日名東店より天白区・T様邸に納品してまいりましたのでご紹介いたします。
テレビボードHORIZONTAL(ホリゾンタル)をベースに製作
T様はテレビボードをお探しでご来店されました。ネットで検索して当店に辿り着かれたそうです。
一年半ほど前にマンションにご入居されたそうですが、サイズやデザインなどイメージに合うテレビボードが見つからず探し続けて現在に至ったとのこと。
当店は自由設計で使い手に合わせてカスタムできるお話をしたところ具体的にご要望をいただいたのでプランニングする流れに。
ショップの展示をいろいろご覧いただき、格子デザインが美しい「HORIZONTAL(ホリゾンタル)」を気に入られたのでこちらをベースにプランニングしていきました。
形になるまでの過程も少しご紹介しながら。
ヒアリングした際のスケッチ。
壁面の有効幅が3.6mほどありますが、少し余白を残して残り幅いっぱいで作りたいとのご要望。あまり高さは出したくないとのことでしたのでテレビを置くローボード部分をW2,400mmで横長にし、隣に腰高のキャビネットを並べるプランに。
テレビボードの高さはH350mm、キャビネットはH800mmとやや低めに設定。
ファーストプランの図面や仕上がりイメージ。
オーダーの場合はファーストプランを提示して、それを基に修正を加えながら形にしていきます。
今回はほぼイメージ通りとのことで大きな修正はなく、キャビネットの幅を少しコンパクトにしたいとのご要望でW800mmをW700mmに変更し製作いたしました。
大容量の収納
内部仕様。
テレビボード部分は中央2ブロックを機器類収納、両サイドを引出収納に設定。隣に置くキャビネットは上段を扉&棚収納、下段はテレビボードと意匠を合わせるよう格子デザインの引出にて。高さを抑えて計画していますが、大容量の収納です。
機能的で美しい格子デザイン
機器類収納部の扉裏にはガラスが入れてあるのでリモコンの赤外線が通ります。格子デザインは収納したものを丸見えにしない隠すデザインですが、扉を閉めたままで機材の操作ができるので意匠性と機能性を両立できる賢いデザインと言えます。水平を強調する格子デザインは見た目の安定感もあります。
天板と扉・引出前板の召し合わせ部分の納まりは、互いの木端を斜め45度にカットする「留(とめ)」の納まり。留の納まりは加工精度も要求される仕事となりまが、天板の厚みが表に露出しないので見た目をすっきりさせられます。好みに合わせて一般的な「かぶせ」のデザインでも製作できます。
格子部分のディテール。
格子を単純にビスなどで固定している製品もありますが、「HORIZONTAL」はきちんと戸枠を組み、縦框に溝を切ってそこに格子を一本ずつはめ込む方法を採用しているので頑丈。格子デザインは陰影を生みやすいので立体感があり、上質で洗練されたイメージに仕上げられます。
引出内装には桐材を使い、四方蟻組やベタ底など昔ながらの工法を採用し堅牢なつくりとしています。
壁装材にタイルを貼られており幅木の出代がないため、背面側は壁にぴったりくっつき隙間がない状態となります。天板中央に配線孔を埋め込んだり、側板に切欠きを入れたり、配線経路にもきちんと配慮した仕様にしてあります。
テレビボードは搬入経路を考慮して一本で製作するのではなく、天板と箱2つのユニットで製作しておき現場にてボルトでジョイントする仕組みで設計しました。天板は通しなのでジョイントしてしまえば見た目は一本と同じですっきりです。
キャビネットはH800mmでやや低めの腰高で設定。
上段は格調のあるイメージの留枠デザイン扉の棚収納、下段はテレビボードと意匠を合わせて格子デザインの引出で設計してあります。
家具の高さを抑えると相対的に天井が高く見えるので圧迫感を軽減したり、お部屋を広く見せる効果もあります。
素材はフローリングや壁装材と対比が出て互いに際立てることができるウォールナットにて。
納品の際、奥様がセッティングを終えたテレビボードを見ながらご主人に「奮発した甲斐があったね」と話されてらっしゃいました。イメージ通りとのお言葉もいただき、T様にもご満足いただけた様子に安心いたしました。
T様は、納得いくテレビボードに出会えるまでの一年半の間、機材やテレビは床に直置きで過ごされていたそうです。普通なら諦めて間に合わせの既製品で妥協してしまいそうですが、せっかくこだわった内装で仕上げても家具ひとつで台無しになるケースも少なくないですし、妥協して入れた家具をため息交じりに日々眺める暮らしが豊かだとは言い難いでしょう。
家具に限らず、納得できるものに出会えないときは買わない選択肢を選ぶことが、結局は良い買い物になるのかもしれません。
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COMMENT
T様、お忙しいところ納品にお時間いただきありがとうございました。
末永くご愛用くださいませ。