WORKS
納入事例
名東店
春日井市 M様邸
壁面環境に合わせたオーダーTVボード。春日井市・M様
WORKS ITEM
納入商品
-
オーダーメイド家具
オーダーテレビボード
EXPLANATION
詳細情報
名東店の松崎です、こんにちは。
警報が出るぐらい流行してたインフルエンザもピークは越えた様子ですね。
我が家では長男が罹患しましたが、集団生活をしていれば仕方がないとはいえ、できればかからずに済みたいものです。
患者数は減っているようですが、まだまだマスク・うがい手洗いなど予防を怠りませんように。
さて、本日は名東店より春日井市・M様邸にオーダーのテレビボードをお届けしてまいりましたのでご紹介。
壁面に合わせて製作したオーダーテレビボード
ちなみに現在両店舗にて「オーダー家具フェア」を開催中。
今回はオーダー家具がどのように形になっていくかといった過程もあわせてご紹介します。
M様は以前にソファなどをお届けしておりますが、今回はテレビボードのご相談でご来店。
オーダーで家具製作する場合、まずはご要望をひととおりヒアリングいたします。
設置する場所の有効サイズや状況(コンセントの位置など)、使い勝手を決める仕様(引出or扉など)、特殊な収納物がある場合はそれのサイズ(たとえばアンプやスピーカーなど)、etc…。
いただいた情報を整理しながら、あとで作図しやすいようにラフスケッチを取っていきます。
お買い替えの場合は現状不便に感じている部分があるケースが多いので、それを改善できるような仕様を助言・提案しながら計画していきます。
ちなみに、採寸を兼ねて伺った際に撮影させていただいたBEFORE画像がこちら。
壁面中央あたりに冬場ガスヒーターを使うためのガス栓、テレビアンテナなどのアウトレットが集まるマルチメディアコンセントが配置してあります。
ヒーターを使わない時期はガスホースを外しますし、置き家具でこれらのプレート類を塞いでしまうと使い勝手が悪くなってしまうため、プレート類を避けたスペースに合わせたボードですがテレビや壁面に対してはかなり小さめです。
容積が小さければ当然物を収納するスペースも小さくなりますし、台よりテレビが大きいと頭でっかちな見た目になりプロポーション的にも悪く、何より配線類が露出するのは雑然と見えるし掃除も大変です。
これらを改善するために、プレート部分は隠しながらも配線類は使えるような仕様で計画。
ヒアリングした内容を基に作図したファーストプラン。
プレート干渉部は背板のないオープンタイプとし、配線は側板に設けた配線孔から横へ引き出せる仕様です。
途中のやり取りを簡易のイラストで行うお店もあるようですが、それだと材料や工賃などの積算がアバウトになってしまいますし、機材に合わせてタイトに内寸設定する場合は製作段階になって成立しない仕様になっていては大変なので、自分はプランニング段階からCADで図面引いちゃいます。
このファーストプランを基にお見積りや仕上がりイメージと合わせて提示して、これに修正を加えながら形にしていくのがオーダー家具製作の主な流れです。
展示してあるモデルを少しカスタムする場合は仕上がりイメージもしやすいですが、いちから設計していくフルオーダーの場合は完成をイメージするのが難しいので画像編集による仕上がりイメージの作成もしています。
図面を基にPhotoshopで手を加えるものなのでプロポーションは実物と同様。
手書きのスケッチにコピックなどで着彩したものでも雰囲気はつかめますが、こちらの方がよりリアルにイメージしやすいし、デジタルデータのほうが管理ややり取りがしやすいので自分はこの方法をよく使います。
ファーストプランをご提示するとイメージも具体的になってくるので、より使いやすい家具になるよう皆さん「ここをもう少しこうしたいな」といったご要望を抱かれます。
修正を加えながら最終的に形になったのがこちら。
プレート干渉部は当初「オープンでもいいかな」とおっしゃっていましたが、日常使いのものを入れるので露出しないほうがベターで、ホコリが寄ると掃除が大変といったご要望から扉付きに修正。
あと、テレビの視聴位置が変わらない方がいいかなというご要望から、本体の高さを既存のボードに合わせて少し下げています。
これらを踏まえて形にしたのが冒頭の写真のテレビボードです。
ディテールも見ていきましょう。
コンセントなどを隠せるようにプランニング
内部仕様です。
割り付けは、向かって左のプレート干渉部をまず決めて、残りのスペースからお手持ち機材に合わせて機器類収納部を設定し、余った部分は引出収納に。
機器類収納部は格子扉にしてあるので扉を閉めたままでもリモコン操作できますし、中が丸見えにならないのでテレビまわりもすっきり。
引出は入れるものに合わせて分類しやすいよう深さを変えて。
プレート干渉部。
背面を背板のない仕様とし、各プレートを塞がないように。
ヒーター使用時にガス栓から延びるホースは、側板に設けた配線孔から外へ逃がして使えるようにしてあります。
テレビやデッキへの電源・アンテナ線は本体背面に設けた空間を使って取り回せます。
左側面。
壁にぴったり付けられるように幅木よけの切欠き加工を入れて。
ちなみに、テレビへの配線はきちんと取り回せるように天板中央に切欠き加工を入れてあります。
ガスホースなどを抜くための配線孔はキャップつきで、蓋を回転させると穴を隠せるのでヒーターを使用しないシーズンはホコリなどが流入しないようにすることができます。
本体の大きさは壁面いっぱいではなく、向かって右側に10cmほどスペースを設けて。
すぐ脇に掃出し窓があり、カーテンを開けたときの「たまり代」の分余裕をみてあります。
M様のアイデアですが、これなら引出を開ける際もカーテンが邪魔になりません。
木目を通して製作した無垢材の前板扉
天然木は見る角度によって薄く見えたり濃く見えたりする性質がありますが、部分的に色が違って見えないように木目はすべて水平方向で取ってあります。
扉の部分は木目を通すなど、木取りにも配慮してあるので見た目も整った印象です。
BEFORE画像と比較すると収納スペースが以前よりも増えましたし、テレビ周りがとてもすっきり見えるようになりました。
このように自由設計で理想を形にできるのがVigore。
皆さん、いろんなお店を見てもちょうど良いものが見つからない時は、ぜひ私たちにご相談ください。
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COMMENT
M様、本日は朝早くから納品にお時間いただきありがとうございました。
末永くご愛用くださいませ。