世界に一台だけのデスク

名東店の松崎です、こんにちは。

昨日は３月というのに結構な積雪でびっくりしました。

子供たちには、季節外れのちょっとしたプレゼントのようでしたが、雪遊びする間もなくあっという間に溶けてしまい残念そうでした。

さて、昨日は定休日でお休みいただいておりましたが、自宅でちょっとひと仕事。

私の次男坊が今度小学校へ入学なのですが、工房に頼んでおいたデスクが仕上がってきたので息子と二人で最後の仕上げを。

オーダーデスク

デスクは息子用に描いたオリジナルデザインですが、４年前に長男用に描いたものがベース。
新しく描いても良かったのですが、兄弟でデザインが違うのもなんだか公平性を欠くような気がして同じデザインで。

材料は板サンプルを持って帰り、本人に好きなものを選ばせてあげました。

長男が選んだのはウォールナットでしたが、次男が選んだのはブラックチェリー。

やはり、兄弟でも嗜好は異なるようです。

デスクは工房に頼んで無塗装にしておいてもらいました。

ただ与えられただけのものより、自分も手を掛けて出来上がったもののほうが愛着が湧くのではないかと思い、息子と二人でオイルを塗って仕上げることにしました。

無塗装ブラックチェリー材

あまりご覧になったことないかもしれませんが、素地の状態ではどの材料も白っぽいです。

塗るのは顔料や染料を含まない植物由来のクリアオイルですが、雨の日のアスファルトのようにオイルを含んで色味が深くなった「濡れ色」が普段製品でご覧いただいている色です。

オイルを塗ったところが濡れ色になり、見慣れたブラックチェリーの色になっていきます。

オイルは自然由来のものなので人にも優しく安全で、キズや汚れがついても研磨してオイルを塗れば簡単に綺麗に再生できるので、子供のうちから長く使うことになる家具には最適だと思いますし、何より天然木のさらさらとした風合いを活かします。

オイルを塗ったらしばらく置いて、吸いきれなかった余分なオイルを乾拭きし、毛羽立ちがでたら細かいペーパーで軽く研磨してやります。

見慣れたブラックチェリーの雰囲気になりましたが、ここから時を重ねるほどにさらに飴色に深みを帯びていきます。

一点ずつ受注生産で作っていく家具は前板ひとつとっても木目を通すなど、木取りにも配慮できるので仕上がった時の美しさは、やはり量産品とは違います。

オーダーワゴンは框組

引出のキャビネットは框組みの側板に無垢天板、内装は桐材で四方蟻組・ベタ底と、構造も吟味してあるのがVigoreの家具です。

キャスターにも拘りが

市販の学習デスクについてるような黒のナイロン製双輪キャスターは見た目が安っぽく、すぐ割れたりするので、もうちょっときちんとしたもので。

長男のときは木製キャスターで製作したのですが、そのキャスターが廃盤になっていたため、やむなく次男用は別のものを。

ちょっとモダンな感じになってしまいましたが、車軸のないホイールレスのデザインキャスターで。

レザーで名入れ

次男専用の家具になりますし、レーザーで名入れを。

デザイン的にはこの世に２台ですが、これで世界に一台のデスクに。

教科書とかがまだないので、代わりに幼稚園に持っていくハンカチなどをしまっている姿には笑ってしまいましたが、早速自分の場所として自分なりに考えて使っている様子でした。

愛着を持って大切に使ってくれたらいいなと思います。

Vigoreでは自由設計でお客様の「こうしたい」という想いを形にしております。

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