中川店

イベントお知らせ

2023.09.16

失敗しないソファ選び

中川店の松崎です、こんにちは。

今日はソファ選びについて少しお話を。

ソファ選びでの後悔

お客様の多くは「買い替え」ですが、お話を伺っていると「ソファ選びで失敗した」と後悔している方が少なくありません。
失敗しやすい理由は、ソファは製品にすると中身を隠せるアイテムだから。
デザイン・価格など、見える部分の限られた情報だけで判断・購入すると失敗しやすいのです。
なぜなら、人は期待した結果が得られなかったときに「失敗した」と感じるから。

失敗しないために

では、どうすればよいのか。
素材や構造など見えない部分の違いを知り、購入時に確かめることが大切。

中川店で人気のソファブランドのひとつに「TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ・ソファテーラー)」があります。
決して安いソファではないのですが、なぜ人気なのでしょう?
それは価格に見合う「価値」を見出せるソファであるから。

TRES THE SOFA TAILOR

「見える化」したTRES

内部の素材や構造を公開し「見える化」している「TRES」。店頭には素材・構造サンプルがあり、中身もきちんと知ったうえで購入できるのが大きな安心につながっているようです。

「TRES」のサンプルなどを例に、ソファに使われる素材や構造についてお話しますので、ぜひソファ選びの際の参考になさってください。

素材を知る

ソファはさまざまな素材で構成されていますが、製品寿命・掛け心地など機能性を左右するものは内部に集約されています。
おもなもの、よく使われるものを挙げながら説明いたします。

フレーム素材 [2分で読めます]

広葉樹無垢材

広葉樹無垢材

TRESはフレームにビーチやアルダーなど広葉樹銘木の無垢材を用います。後述のウェビングテープのテンションに負けない耐久性や荷重で歪まない高剛性を備えた土台としています。

その他、よくある素材

針葉樹

針葉樹

英語で「soft wood」と表記されるように、広葉樹と比べ柔らかい。ホームセンターで見るSPF材やパイン材などがこれに当たり、成長が早く供給量も多いため安価、柔らかく加工性が良い。

積層合板

積層合板

薄板を繊維方向が直交するように複数枚重ねて圧着した木工加工材料。反りや歪みに強いため「面」としてフレームを補強するには適するが、軸材としてフレーム骨格に使用するには不向き。

パーティクルボード

パーティクルボード

木材の小片チップに接着剤を混ぜ熱圧成型した木工加工材料。廃材などを加工して工業的に大きな材を成型できるため安価。湿度により膨潤現象が起こりやすく、一般的に強度は低い。

MDF(中質繊維板)

MDF(中質繊維板)

木材を繊維状まで加工し接着剤と合わせて熱圧成型したもの。パーティクルボード同様に加工しやすく安価。密度がある分パーティクルよりネジの保持力などは勝るが強度があるとは言い難い。

車で言えばシャシーに当たるソファのフレーム。
どんなに掛け心地が良くても土台が弱くては製品寿命も短いものとなります。
長く安定した掛け心地で使えるものをお探しの場合は、きちんとした素材・構造のフレームを持つソファを選びましょう。

フレームの素材を確かめる。
分からないときは、ソファの前脚どちらか一方を持ち後ろに傾けるように上げてみる。剛性の高いフレームであれば反対側の前脚も同様に上がり、低いものはフレームが歪むため反対側が上がってこない。

ボトム素材 [2分で読めます]

ウェビングボトム

ウェビングボトム

TRESはフレームボトムに伸縮性のあるエラスティックベルトを編み込みクッション性をプラス。イタリア「インテス社」のウェビングテープを独自の高密配列で、荷重を分散します。

その他、よくある素材

パネル

パネル

ベッドのようにパネルの上にクッションを置くだけの構造。座面のクッションだけで荷重を支える構造となるためウレタンが消耗しやすく、底付き感も出やすい。

Sバネ

Sバネ

「ウェーブスプリング」とも呼ばれ、鋼材を波型に曲げたバネ。低コストで施工性がよいため低価格帯~中高級品まで幅広く使われます。反発力があり底付き感が出やすく、湿気に弱い。

コイルスプリング

コイルスプリング

マットレスのようにコイル状のバネを連結したユニットを配置。Sバネに比べストロークを大きく取れクッション性は良いが、厚みのあるデザインになりやすく、やはり湿気には弱い。

ポケットコイル

ポケットコイル

マットレスによく見られる、不織布で包んだコイルを並べ配置したもの。コイル同士が連結されず独立しているため形状にあわせて支持しやすい。構造的に厚みは出る。

フレーム自体のクッション性で掛け心地はもちろん、座クッションの消耗度合いも異なります。
姿勢にあわせて柔軟に形状変化でき、沈み込むストローク量が大きく取れるほうが耐圧分散性が高く掛け心地が良くなる傾向です。
目安としては、ウェビング>ポケットコイル>コイルスプリング>Sバネ>パネルの順で優位。

フレーム自体にクッション性があるかどうか確かめる。ある場合、構造を確認する。
最近は置きクッションタイプが多いので座面を外してボトムを押してみたり、ショップの店員に構造を聞くと良いです。

詰物素材 [2分で読めます]

スモールフェザー

スモールフェザー

TRESは座面トップにハンガリー産スモールフェザーを採用(一部フェザーレスモデルあり)。体のラインにあわせて受ける肌添いの良さ、復元力の高さが至福の掛け心地を生みます。

高密度ウレタンフォーム

高密度ウレタンフォーム

TRESは50kg/㎥を中心に高密度のウレタンフォームを採用。へたりに強く長寿命。目的の掛け心地にあわせて比重の異なるフォームを積層した複層構造でしっとり支えます。

その他、よくある素材

ポリエステル綿

ポリエステル綿

表層にポリエステル綿を入れる仕様。低コストでシート状のものなどは施工性が良く低価格帯を中心によく使われる。繊維が絡まりかさが減るが復元は困難なため使い捨てになりやすい。

低密度ウレタンフォーム

低密度ウレタンフォーム

ウレタンは使えばへたる素材ですが、一般的に圧縮応力(強度)と発泡率は反比例するので高密度ほどへたりに強い。コスト重視の製品には低比重なものも多く2~3年で消耗するものも。

そのほかにもウレタンチップやポリスチレンビーズなどを入れているものもあります。
工業的に大量生産できるものは低コストにはなりますが、いずれも簡単に消耗しへたるため使い捨てになりやすい素材とも言えます。

詰物に何が使われているのか、きちんと確認する。
プライスなど記載されている資料を見るか、ショップ店員に確認する。
素材によっては消耗が早いことを知っておく。また、パーツ単位で交換しやすい仕組みであるかも確認しておく。

TRESのこだわり [3分で読めます]

 

TRESのソファへの探究心は尽きません。
最高のソファを追い求める姿勢はこまかい部分にも反映されており、慢心することなく日々アップデートしつづけるソファだからこそ感動すら覚える座り心地を生み、多くの人々に支持されるのでしょう。

フルカバーリング

フルカバーリング

使い捨てにならないよう交換しやすい設計。表層のカバーは汚れやすく摩耗などでいずれ消耗しますが、外してのお手入れが可能で消耗時はカバー交換で簡単にリフレッシュできます。

交換式ウレタン

交換式ウレタン

背・座クッション内部ウレタン層はフェザーバッグの中に格納する仕組み。高密度とはいえいずれ消耗する運命のウレタンもパーツ交換できる仕組みで簡単にリフレッシュできます。

フェザーバッグ

フェザーバッグ

スモールフェザーを封入するバッグは飛び出しにくいようダウンプルーフ加工された生地で、偏りを防ぐよう小部屋に分け均等に膨らめるようマチ付きの立体縫製。

強度の高い仕口

強度の高い仕口

パーツ接合時の組み手を木口では仕口(しくち)と言いますが、木口を凹凸に加工して組む三枚組継ぎなど強度の高い技法を採用。隅木で補強するなど剛性の高いフレームとしています。

建築用金物

建築用金物

アームとフレームのジョイントなどパーツ同士の組付けには建築金物をアレンジした独自のボルトなどを使用しています。締結力の高い固定方法で剛性の高いフレームとしています。

イタリア製ファブリック

イタリア製ファブリック

生地はすべてイタリア製のファブリックを採用。綿や麻など天然素材の組成割合が多い生地は肌触りも良く、摩耗堅牢度を示すマーチンデール値が高いものばかりなので物性も高い。

地直し・裁断

地直し・裁断

輸入された生地はそのまま使うのでなく、それぞれの特性にあわせて地直しし安定した状態にしてから製品に使用されます。裁断も生地特性にあわせて裁ち方を変えるなど細かく配慮。

丁寧な縫製

丁寧な縫製

縫製は外注でなく熟練スタッフによる自社工程。ロックミシンやファスナー開口端部を補強する「閂(かんぬき)留め」ミシンなど専用ミシンを使い分け丁寧に縫製。

ずっと使った先のことも考えて購入する。カバーやウレタンなど消耗パーツは簡単に交換できる仕組みか、すぐに壊れないよう頑丈なつくり、きちんとした縫製になっているかなど、こまかい部分まで見ていくと作り手の本気度が分かります。

まとめ

ソファに限りませんが、失敗しないためには消費者も勉強する必要がある時代。
粗悪なものを見極めるにはまず良いものを知り、基準となる物差しを得ることでしょうか。
そういう意味では良きお手本となるのがTRESのソファ。

こまかいところを挙げればキリがないほど、こだわりが詰まったTRESのソファ。
ショップではそんなTRESのこだわりをお伝えしておりますが、百聞は一見に如かず、実際に見て触れていただくのが一番理解しやすいかと存じます。
中川店は「TRES THE SOFA TAILOR(トレス ザ・ソファテーラー)」の東海エリアオフィシャルショップなのでお試しいただけるソファも多く、素材・構造サンプルや質感・カラーを検討しやすい大判ファブリック見本などを完備しております。
TRESのソファをお試しになりたいお客様はぜひ中川店へ。

TRES展示モデル

TRES/GRVA

TRES/GRVA

TRES/JD

TRES/JD

TRES/FSBⅡ

TRES/FSBⅡ

TRES/VGR

TRES/VGR

TRES/LD

TRES/LD

TRES/EF

TRES/EF

RB

RB

 

中川店では「TRES THE SOFA TAILOR」以外にもいろいろなブランドのソファを取り扱っております。
背面を有効利用できるもの、生活シーンに応じて組み替えできるものなど、多彩なラインナップで個々のお客様のライフスタイルにあわせてぴったりのものをご提案しております。
ソファ選びで後悔したくない方は、ぜひお気軽にご相談ください。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。

 

中川店・インスタグラムアカウント中川店・インスタグラムアカウント