前身となる「ED」に比べ、直線基調のスタンダードなデザインはそのままに様々な改良を加えられたのがこの「EF」。フラットだったアームはわずかに内に向かって曲面を描くフォルムとなり腕を置いた時や寝転んで頭を置いた際の当たりが良い。座面トップや側面には張り感を出すよう薄い凸型のフォームが仕込まれている。背クッション芯材も脊椎腰部の湾曲が取れにくい特殊な形状で正しい姿勢をキープしやすいよう工夫されています。シンプルな造形とふかふかした掛け心地は皆さんが思い浮かべるソファらしいソファ。

緩やかに内側に低くなっていくフォルムで、寝転んで頭を置く際もちょうどよく、肘を添えた時の姿勢も自然。
ボディのサイドや座面トップは緩やかに凸型を描きふっくらと張りのあるフォルムとなるよう、本体・座クッション表面に曲面フォルムのウレタンを貼るなど細かい工夫がなされています。

ジュラルミンの削り出しタイプのレッグを採用しています。
航空機やアタッシュケースに使われる素材として有名ですが軽量で硬度が高いのが特徴。メッキではなく本物の素材を使うことで足元まで本物の雰囲気を纏います。

背座クッションの構造を描いた断面イラストです。
背クッションの芯材には脊椎腰部の湾曲が取れにくいよう、腰部サポートを意識した特殊形状。正しい姿勢をキープしやすいので腰に負担がかかりにくい設計です。
座面のメイン層は50kg/㎥のウレタンでしっとりと支える掛け心地。

ウレタンフォームは使えば「へたる」素材ですが、高密度のフォームほど「へたり」には強くなります。市販のソファによく使われる20kg毎立米程度のフォームは、長く使えても6～7年といったところでしょう。
「TRES」ソファシリーズには、50～75kg毎立米の高密ウレタンを座面のメイン層に用い、積層パターンを変え様々な掛心地を作り出しています。
「EF」には50kgのフォームをメインに採用し、硬すぎず柔らかすぎずちょうど良い掛心地をイメージしています。

ソファ本体にはイタリア製最高級ウェビングテープを一本一本密に張り込むことで、ずっしりと重い高密度ウレタンを支える頑丈な土台が完成します。
ウェビングテープ1本あたり20㎏のテンションをかけて張り込んでおりソファ1本では約600㎏のテンションがかかります。そのためフレームには「ビーチ・アルダー」などの広葉樹の厚材を使用した頑丈な構造となっています。

背クッションには、ハンガリー産・マザーグースのスモールフェザーをたっぷり充填。
「ふわり」と体を優しく包み込むファーストタッチはフェザーならでは。
フェザーは水鳥の羽根ですが、寒冷地ほど体を守るためにフェザーが成熟し良質なものとなります。産地も吟味しているのはそのため。ピック専用の「マザーグース」から採取したものは復元性が高く長く安定した掛心地を作り出します。

ソファの生地には「イタリア製ファブリック」を採用。
織りが細かく物性の高い生地は磨耗に強く、綿や麻など天然素材の組成が大きいので肌触りも良く、国産の生地と比べてセンスの良いカラーや豊かな表情、質感の良さも特徴で、面積比の大きいソファにおいては居室のイメージを左右する重要な部分でもあります。
選べる生地も400種類以上の豊富なラインナップでご用意しておりますので、服を仕立てるようにお気に入りのファブリックで製作いたします。

ファブリック部分をすべて外せる「フルカバーリングシステム」を採用。
うっかり汚したりしてもカバーを外してドライクリーニングでお手入れできるので安心ですし、長い目で見ると衣類との摩耗で擦れたりする「消耗パーツ」にはなりますのであらかじめ交換しやすい仕組みにしてあります。
従来の張り込み式ソファの張替と比べるとカバー代だけで済むので費用も抑えられますし、本体を預ける手間がなくカバー交換もお客様自身でできる容易さです。長く良い状態でお使いいただくための仕様です。

背クッションに芯材として入れるウレタンや座クッションのウレタンは、フェザーバッグを開けて取り出せる仕組みにしています。
比重の高いフォームを採用しているので簡単には消耗しませんが、ウレタンは素材の特性からいずれはへたって消耗してしまいます。
カバーと同様に、最初から消耗パーツと捉えてあらかじめ交換しやすい仕組みにすることで、長く良い状態でお付き合いいただけるように工夫してあります。