名東店

家具

2017.09.16

ゆるやかなひとときを過ごすチェア

名東店の松崎です、こんにちは。

現在名東店では「ギャッベフェア」好評開催中。

台風の影響であいにくのお天気にもかかわらず、本日もたくさんのお客様にお越しいただきありがとうございます。

最近ギャッベのブログが多かったので、本日は家具のご紹介を。

 

新しく入荷したイージーチェア「SLOW chair(スローチェア)」。

「SLOW chair」はダイニングチェアのような扱いやすさにソファのような休息性を持ったチェア。

背と座に耐久性の高いペーパーコードを編み込むことで扱いやすい軽量さを保ちながら適度なクッション性を持たせています。

 

ペーパーコードとは文字通り、紙紐のこと。

樹脂を含浸させた紙を糸状に撚り、さらにそれらを3本撚り合わせてロープ状にしたもので、素材が自然由来なので人や環境に優しく、夏涼しく冬暖かい使い心地から四季のある日本でも快適に過ごせます。

「Yチェア」などに代表されるデンマーク製のチェアによく見られ、新素材の開発や技術の革新などが進んだ現代においてもその耐久性の高さや快適さから60年以上変わることなく使い続けられています。

張り替えができるので消耗しても使い捨てにならないところが良いですね。

 

「SLOW chair」には鹿の子(かのこ)編みが用いられ、背に約130m、座に約200mのペーパーコードが使われています。

一人の木工職人が手掛けていますが、ペーパーコードの編みに2~3日費やします。ウレタンなどの詰物を入れ布や革で張り込むほうが効率的ですが、耐久性や意匠性、使い心地の良さ、軽快さなどペーパーコードだから出せる利点も大きいです。

 

大きな特長のひとつとして挙げられるのが、そのコンパクトさ。

市販のパーソナルチェアや1P ソファは幅でW700 ~ 1,000 程度のものが多く、居室のスペースによってはそのボリュームがネックになりやすいです。

クッション性を担う部分をウレタンなどの詰物でなくペーパーコードにすることで薄くし、細身の木製フレームでデザインされた「SLOW chair」はとてもコンパクトで軽快なイメージ。

場所を取らない「SLOW chair」は狭小リビングや寝室、書斎など、限られたスペースの居室でも配置できるのが良いところです。

コンパクトですが、実際に座る有効内寸は十分にキープしてあるので男性が座ってもゆったり過ごせます。

布や革で覆わないデザインなので見た目の圧迫感もありません。

 

コンパクトなチェアなのにきちんと寛いで過ごせるのは休息に適した設定にしてあるから。

座面を約6°後傾し、背座角を約98°と直角よりもやや開いた設定に。

背もたれパーツは「R1,500mm」のゆるやかな曲木加工で背中の形状にぴったりフィットし、高密で編み込まれたペーパーコードが生むクッション性で背当たりも良い。

有機的な曲面フォルムに削ったアームは腕を置いた時の当たりが優しく、自然に握りたくなる「手に馴染む先端の丸み」がリラックスさせてくれます。

 

一般的なソファは背座角を110°前後まで開いた設定にしてあるものが多いですが、やや背座角を絞った設定の「SLOW chair」は読書やタブレットなど軽微な作業用途の椅子としても使いやすく、リビングはもちろん、寝室や書斎にもぴったりのチェアです。

 

また、日常使いの道具として嬉しい特長のひとつがその「軽量さ」。

重量は約8.5kgと女性や高齢者でも軽々と扱いやすい重量。

例えば、掃除のためにどかしたり、寝室からリビングへと使う場所に持ち運んだりといった「移動のしやすさ」はボリュームのあるパーソナルチェアや1P ソファにはない利点と言えるでしょう。

スキー脚デザインで接地面積が広く、自重が軽いことから畳や絨毯などの上でも使っても下を傷めにくく、軽量で安定性が高い椅子は高齢者でも安心して使えることでしょう。

 

忙しい毎日を送る現代人に、ゆるやかに流れる時間をもたらしてくれる存在。

それが「SLOW chair」です。