2017.08.07
テレビボードの施工例から学ぶ、いろんなアイデア。
名東店の松崎です、こんにちは。
台風5号が近づいていますね。
風はもちろん、猛烈な雨にも注意が必要なようですので、気象災害情報をチェックして備えてくださいね。
さて、名東店では「テレビボードフェア」を開催中。
フェア割引や配送・引取処分などの諸費用無料、メンテナンスオイルプレゼントなど、お得な特典がございますのでぜひこの機会にご利用くださいませ。
詳細はイベントページ「テレビボードフェア」でご覧いただけます。
収納系の「箱物」家具で一番ご相談が多いのが「テレビボード」。
現代ではどのご家庭にも少なくとも1台はテレビがありますし、テレビ周りの機材やリビング周りの小物類などを効率よく収納するアイテムとして必要不可欠な存在と言えます。
当店でテレビボードをお求めいただいた方は、きちんと天然木を使い長く付き合える堅牢な構造で仕上げていることや、現代リビングに相応しいデザインなどを気に入られたようです。
昔と比べるときちんと考えてご用意する方が増えた印象ですが、「自由設計で使い手に合わせて自在にカスタムできる」ところも当店を選ばれた理由のひとつのようです。
様々なカスタム事例がありますが、人気の「HORIZONTAL(ホリゾンタル)」を例に過去の施工例をいろいろ」ご紹介してみましょう。
名東店に展示したのは7年ほど前ですが、未だに現役のモデル「HORIZONTAL」。
格子の意匠は和洋どんなインテリアにも合わせやすく、機材などの収納物を丸見えにせず、かつリモコンの赤外線を通すため扉を開けなくても機器類の操作が可能で、使い勝手が良い点などが人気の理由のようです。
機材など収納物に合わせた設計
よくあるご相談が「機材を綺麗に納めたい」というもの。
アンプやスピーカーなど、サイズや形状・用途などが少し特殊な機材は既製品のテレビボードではなかなかうまく納まりません。
「HORIZONTAL」をはじめ、オリジナルデザインのテレビボードはショップで設計していますから、お客様の要望に合わせて作図したものを基に製作するだけなのでカスタムが自由自在。
機材寸法に合わせて内寸設定したり、配線経路を考えて設計したり、ぴったりのものでご用意できます。
中央にヤマハのセンタースピーカー。音の抜けが良いようにスピーカー部はオープンで。
手前の細い扉部分にはパソコンの本体を入れますが、放熱効率を考えて鏡板の代わりにサランネットを入れてあります。その他レコーダー類やアンプなど、機材に合わせて内寸設定してあります。
スピーカー、アンプ、ウーファーを綺麗に収納したいとのご要望に合わせて設計。
向かって右側にウーファーを設置しますが、本体内部にそのまま設置すると共振による「ビビリ」が出てしまうので床に直接置く仕組みにし、設置後に飾りの着脱式台輪をつけてあります。
鏡板の代わりにサランネットを入れてあるので、音はきちんと抜けてホコリなどの流入を防ぎます。また、配線しやすいようコンセントプレートなどの壁面環境に合わせて背板を切欠き加工しています。
スピーカー、アンプなどの機材に合わせたカスタムは結構多く、施工例をご覧になった遠方のお客様からご相談を受けて形にした例も数多くございます。
好みや用途に合わせてデザインをカスタム
見た目や用途によっては「ここがもう少しこうだったらいいのに」なんてこともありますよね。
オリジナルの製品はたまたまその形で展示してあるだけで、デザインやディテールのカスタムなど柔軟に対応しています。
レッグデザインにカスタム。
テレビボードの高さはテレビを視聴しやすい位置を考えると必然的にH400mm前後になってきますが、レッグデザインは足元の立ち上がりを大きくするほど箱の容積を削ってしまうため、収納の容積を重視する方にはあまりおすすめしません。
しかし、M様のように幅を広く計画できる場合は「ルンバ」などロボット掃除機が通れたり、フローリングの露出が増える分圧迫感を軽減できたりする点で有効です。
電源が取りやすいよう、本体の両端に埋め込みコンセントを設けるなどのカスタムもしています。
デザインをカスタム。
「HORIZONTAL」の基本のデザインはいわゆる組格子にしていますが、お客様によってはもっとすっきりした印象になんてご要望もあります。
K様の場合は上部を格子調、下部をフラットと吹寄せ格子のように少し変化を持たせてカスタム。
凹部分の隙間も基本デザインは15mmですが、7mmと細く設定。格子が等ピッチになるようダミーの溝を入れるなど細かいところにも配慮。
とてもすっきりした印象に仕上げています。
フラット部分を設けて格子をポイントとするデザインにカスタム。
シンプルなイメージを好む方にはフラットなデザインがおすすめですが、丸見えにせずにリモコン操作を可能にする格子の利点は機材収納部にそのまま残し、その他をフラットにすることで格子をフォーカルポイントとするデザイン。
壁面のガス栓などが干渉するケースでしたので、本体内部を通って側面に逃がせるよう、配線経路も考慮して内部仕様をカスタムしています。
格好いいかどうかは見る人の主観によるでしょうから好みに合わせて柔軟にカスタムできた方が気に入って使っていただけるし、用途によってはデザインやディテールを変えたほうが有効な場合もあります。
デザインや仕様も自由自在にカスタムしています。
派生アイテムだって自由自在
テレビボード単体だけでなく、ウォールキャビネットやサイドキャビネットなど派生アイテムもデザインを合わせて自由に製作できます。
市販の既製品はテレビボード単品での展開が多く、「横に腰高のキャビネットがあるとちょうど良いんだけど…」と探しても、デザインやサイズ・仕様などイメージに合うものにはまず出会えません。
自由設計のショップならではかもしれませんが、テレビボードに限らずあなたが思い描いた家具を形にできるのが私たちの強みのひとつです。
壁面収納タイプに。
テレビを載せるベース部分は基本の格子デザインですが、その上の扉は留枠デザイン、天袋部分はフラットデザインとあまりくどくならないように要所デザインを変えています。
向かって左側はリビングの開口があるので圧迫感が出ないよう「コの字」型で計画。
写真などを飾れるように魅せるオープンスペースを一部設けて、残りはすっきり片付いて見えるように板戸で隠す収納に。
派生アイテムとして、サイドキャビネットを。
意匠性のある壁装材が隠れてしまわないよう、全体的に高さを抑えて低めのレイアウトをご希望。
テレビボードと同じ並びで腰高のキャビネットを製作。
下半分はデザインを合わせて格子の意匠とし、上はくどくならないように留枠デザインの扉で書籍類などの収納に。
他にも同じデザインのウォールキャビネットを施工したり、デスクスペース付きのサイドボードを製作したり、お客様のご要望に合わせていろんな派生アイテムをご用意しています。
天然木は経年変化で味を増していきますし、吟味された構造は耐久性が高く、使い勝手など道具としての基本的な機能性を使い手に合わせてカスタムしたものは長く付き合うのにふさわしいクオリティーとなります。
市場にはいろんな製品があります。
ちょっと変わったことをすれば印象的に見えるのでオシャレだと錯覚させることもできますが、すぐに壊れるような無理な構造だったり使い心地が悪くなるようなディテールでは、結局は使い捨ての失敗となってしまうでしょう。
気に入って長く使えるものをお探しでしたら、ぜひVigoreにご相談ください。