2017.04.03
無垢材デスクのオイルメンテナンス
こんにちは。中川店の渡辺です。
4月に入り、新年度がスタートしましたね。
先週の雨で冷え込みがあった為、桜の開花が遅れていますが
ちょうど入学式の頃に見ごろを迎えるようで
新入生には嬉しいタイミングとなりそうです。
さて、今回は我が家で使用しているこどもたちのデスクを
一緒にメンテナンスしましたのでご紹介いたします。
息子たち双子はこの春2年生となります。
昨年の小学校入学時に用意したデスクも
日頃の汚れや小キズが少々目立っているので
春休みを利用してきれいにメンテナンス。
向かって右側は左利きの長男のデスク。
手元になんだか緑色の絵の具の跡のようなシミが・・・
左側は右利きの二男用。
引き出しサイズなど左右対称の作りにしてあり、今は仲良く並んでいます。
こちらは鉛筆やクレヨンのはみだしたような跡がたくさんあります。
まずは、天板面を拭き掃除します。
日頃の手入れは乾拭きが望ましいいですが、
汚れがひどいときは硬く絞った濡れ布巾等で掃除した後
お部屋の風通しを良くしてしっかり乾燥させます。
水分が残っていないのが確認できたら
次はサンドペーパーを使って表面を研磨していきます。
下削りに使用したのは♯180。少し粗目の番手。
木目方向に沿って研磨していきます。
キズのある箇所などを重点的に削るのではなく、
天板面全体を均すように研磨。
力を均一に加えるため、当て板などあると便利です。
また、木目に逆らってしまうと研磨目が残ってしまう恐れがあるので注意。
つづいて仕上げの研磨。
深いキズや汚れなどがなければ下削りを省略し、ここからの工程でOKです。
仕上げには♯320を使いました。
木目方向に沿って軽くなでるように研磨していきます。
「大工さんになったみたい。」と、真剣な表情で磨いています。
仕上げのペーパーがけが終わったらいよいよオイルの塗布です。
今回使用したオイルはドイツ・リボス社の自然健康塗料「アルドボス」。
人体にも安心・安全な植物由来のオイルです。
乾いたウエスにオイルを少量含ませます。
ウエスがない場合は布巾やタオルでも代用できますが、
毛羽立ちのないなるべく目の細かな綿素材のものがベスト。
我が家ではサイズアウトした子供の肌着を使用しています。
ウエスに含んだオイルを天板に擦り込むように塗布していきます。
この時も木目方向に沿って。
少量のオイルでも非常によく延びるので
少しづつ薄く塗り延ばしていくのがきれいに仕上げるコツです。
余分なオイルが多く残ると仕上げムラの原因となるので注意。
全体にムラなく塗り終わったら、
15~30分後に表面に残った余分なオイルを拭き取って完成。
その後 12時間~24時間しっかり乾燥させます。
使用前に表面を手で撫でて、引っ掛かるような感覚があれば
再度乾拭きしてください。サラッとしたすべすべ木肌となります。
汚れも取れ、見違えるような美しさを取り戻しました。
なお、ダイニングテーブルなど撥水効果を持たせたい場合は
仕上げ研磨の前に一度オイルを塗布し、2回塗りすると効果的です。
※オイルを含んだウエス等は空気中の酸素により自然燃焼する恐れがありますので、
使用後は水に浸すか密閉した不燃容器に収納してから処分してください。
参考になりましたでしょうか。
日頃ショップでご案内している中でも、よくご質問いただくオイルメンテナンス。
今回ご紹介したように誰でも気軽に行えます。
天然木のオイルフィニッシュ製品は素材感・自然の風合いを生かした仕上げですので
オイルメンテナンスを繰り返すことで愛着も湧き
味わい深く変化していく様子をお楽しみいただけます。
天然木家具を購入するにあたってメンテナンスなど
ご不明な点などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。