2016.10.13
私たちが感じる「ギャッベの魅力」とは
こんにちは。中川店の渡辺です。
『ギャッベ・フェア』Vigore中川店にて 10月15日(土)より開催いたします。
ラグサイズからミニギャッベまで大小あわせて約360枚のギャッベが一度に集結。
また、すべてのギャッベが期間限定の「フェア特別価格」でお求めいただけます。
今回は、『ギャッベ』をご存知ない方や、まだご使用いただいていない方へ
『ギャッベ』の魅力を存分にお伝えいたします。
【「ギャッベ」とは?】
イラン南西部、ザクロス山脈に抱かれた古都「シラーズ」を起点として
遊牧生活を営んでいる「カシュガイ族」によって伝統的に織り続けられてきた
フカフカとした毛足の長い手織り絨毯。
下絵など決まったデザインがあるのではなく、織り子の感性で織り上げられる
ギャッベは同じ見た目のものがひとつもなく、どれもが「世界にひとつ」。
天然素材・天然染料を使った絨毯は人に優しく、安心して使うことができ、
しっかりとノット(結び目)が打ち込まれたギャッベは
50年以上使える丈夫さも特徴です。
【上質な羊毛100%、絨毯に最適な優れた天然素材】
ギャッベに使われるのは「羊毛(ウール)」。
羊毛と言っても、種類は様々。皆さんが思い浮かべるのは
ニュージーランドウールに代表されるメリノ種などの平地で育つ羊毛でしょうか?
ギャッベには、標高1,000mを超えるイラン高原で暮らす
「マウンテンヒル種」の羊毛が使われます。
昼夜で寒暖の差が大きく、乾燥した厳しい環境で暮らす羊たちは、
身を守るために「ラノリン」という脂分を多く含む長い毛で覆われ、
調湿性が高くキメも細かい毛質が特徴。
そんな特徴から「保温性・保湿性・伸縮性」に富み、
脂分 を多く含んだ毛は光沢があり劣化を防ぎます。
【草木染めによる、見る人を魅了する美しい色彩】
ギャッベの魅力は、「色彩の豊かさ」も大きいのではないでしょうか。
紡いだ糸は、身近に自生する植物を使った「草木染め」で行われます。
大きな釜に草木から採取したパウダー(染料)と紡いだ糸を入れて染色、
そして自然乾燥。この工程を何回も繰り返して鮮やかな色彩にしていきます。
ギャッベに使われる羊毛は脂分が多いため染料の付き具合にムラが出ますが、
「アブラッシュ」と言われるこのムラが美しいグラデーションにもなっています。
【すべて人の手で織られるハンドメイド絨毯】
カシュガイ族の中ではギャッベを織るのは女性たちの仕事。
幼少から女性の「たしなみ」としてギャッベを織る教育を受け、
テント脇ではスピンドルで糸を紡いだり、ギャッベを織る姿が日常的に見られ、
嫁入り道具としてギャッベを持参する慣わしがあるなど文化として根付いています。
手織りのため、小さなマットサイズで約一ヶ月、
大きなラグサイズになると数ヶ月の時間を費やします。
手本となる図案はなく、大いなる自然の風景や日々の生活の喜びなどを
心に描いたまま即興で織り上げていきます。
カシュガイ族のギャッベは自由でアート性の高い物が多く、
染めや織りに手抜きがないところが世界的に信頼を得ており、
そのクオリティの高さやひとつとして同じものがない希少性などが
人々の心を捉えるのでしょう。
【ストーリー性があるから、魅了される】
ギャッベをよく見ると、愛らしいモチーフが織り込まれていることに気が付きます。
織り込まれるのは木や鹿や羊など、遊牧民の彼らが
普段目にする身近なものが多いです。
色彩の美しさだけでなく、素朴で愛らしいこの文様たちがギャッベの魅力を
さらに大きなものにしているのでしょう。
それぞれの文様には使い手のために願いが込められており、
長寿や家庭円満などの祈りを表しています。
遠い異国の地で織られた絨毯ですが、世界中で多くの人を魅了するのは
人に優しい天然素材を使い、温かみを感じる「ハンドメイド」であることや、
それに加えてストーリー性を持っているからなのかも知れません。
ギャッベについてまだまだ知りたいという方はお気軽にお問い合わせください。
また、10月16日(日)は自国の文化を伝えるためにイランからやってきた
ギャッベの「伝道師」グーチャーニー氏がVigore中川店に来店します。
ギャッベが織り上がるまでのストーリーやお手入れ方法など、
この機会に聞きたいことは何でもご質問ください。
「ギャッベ」は一枚一枚ご覧いただくと、どれも魅力的。
画像では伝えきれない美しさや肌触りは一見の価値ありです。
素敵なギャッベ達が皆様をお迎えいたします。
ぜひVigore中川店へ足をお運びくださいませ。