2016.01.19
ギャッベの魅力 『デザインとモチーフ』
こんにちは。名東店の古川です。
さて今日はギャッベのデザインやモチーフをいろいろとご紹介。
すべて織り子の感性で織り上げられるギャッベは同じ物がひとつもなく、
どれもが「世界に一枚」。
またギャッベに使われる羊毛は脂分が多いため染料の付き具合にムラが出ます。
この染めムラを「アブラッシュ」と言いますが、その染めムラを生かして織子さんがギャッベに個性と表情を作りだします。
今月1月30日(土)から開催するギャッベフェアには約360枚のギャッベが集まる機会となっていますので、ぜひより多くの個性的なギャッベを見に来てください。
同じものがないギャッベのデザイン
大柄のデザインで大きな『生命の木』を織り上げています。
またベースになっている4カラーは季節を表しています。
アブラッシュを生かした美しいグラデーションが魅力の一枚。
色の異なる原毛を多く使ったボーダーデザイン。
モチーフはパステル調の可愛らしい色合いで、全体に
散りばめられています。
美しい黄金色のギャッベ。
花が咲いたイメージで織ってある一枚。上下は少しだけ濃いカラーになっており
様々な色の花びらが織り込まれています。
いろいろなインテリアに合わせやすいグリーンベースのギャッベ。
濃淡を巧みに取り入れて深みがある一枚です。
染めていない原毛のボーダーデザイン。
染めていない原毛タイプは触り心地がとても良く
油分が多くあることから、より汚れにも強いのが特徴です。
古来からある染料のひとつインディゴで染められた一枚。
遠くに見える山、翼を広げる鳥。
水墨画の様に濃淡のみで奥行き感を出しています。
パッチワークデザインのギャッベ。
様々なカラーやモチーフが所狭しと織ってありますが、
不思議とまとまりがあります。
枠と中央で二つのカラーで構成されたギャッベ。
最近は、織りが細かく緻密なギャッベが増えてきましたが、
素朴でシンプルなギャッベも魅力的です。
ロリ族が織り上げた『ロリバフト』
伝統的なデザインで織りが細かいのも特徴です。
願いを込めた愛らしいモチーフ
ギャッベには動物などの身近なモチーフが織り込まれることも特徴です。
色彩豊かな美しさだけでなく、素朴で愛らしい文様がどこか人間味があり、ギャッベの魅力につながっているとも言えます。
それぞれの文様には使い手のために願いが込められており、文様ごとに長寿・家庭円満などの祈りを表しています。
生命の木
大地に根を張り何百年と成長していく木は生命の象徴。長寿・健康・子供の成長を願い織り込まれます。
鹿
鹿は子供をとても大切に育てる動物。そんな姿から「家庭円満」を願い織り込まれます。
羊・山羊
遊牧生活を送る彼らにはとても身近な家族のような存在。子孫繁栄を願い織り込まれます。
人
女性なら多産や子孫繁栄、子供なら愛情や健康を願い織り込まれます。
ギャッベを織っているカシュガイ族のテントや人・生命の木などが織り込んであります。
ギャッベの故郷を描いている楽しい一枚ですね。
下の画像は実際にカシュガイ族が暮らしているテント。
テントの中にギャッベが敷き詰められているのが分かります。
こちらもぜひご覧ください。
ギャッベの魅力 『天然木との相性』
ギャッベの魅力 『優れたメンテナンス性』