2015.08.02
打痕傷のメンテナンス方法
こんにちは。名東店の古川です。
今日はオイル塗装の家具に打痕傷などで凹んでしまった場合のメンテナンス方法についてご紹介いたします。特にダイニングテーブルの天板などはお皿やグラスなどを落としてしまい傷がつきますよね。多少の凹みであれば味わいでいいけれども、布巾で拭くと引っかかるような場合はメンテンスをしたほうが良いと思います。
実際にショップに展示しているスツールに打痕傷がありましたので、こちらを使ってご説明させていただきます。結構凹んでますね~。
①打痕傷部分を蒸す
タオルに水を吸い込ませて打痕傷部分におきます。
そしてアイロンをあて、じゅーーっと蒸します。蒸気が出なくなったら傷の様子を見てみます。まだ凹み部分の戻りがいまいちだったら、もう一度タオルを濡らして同じことを行ってください。
②サンドペーパーで研磨
アイロンをあて蒸らすと木の表面が毛羽立つため、サンドペーパーで研磨してください。この時の注意点として必ず木目方向に研磨してください。サンドペーパーは#240~#400ぐらいで良いです。
③オイルを塗る。
オイルもいろいろと種類はありますが、Vigoreではリボス社の『アルドボス』という広葉樹用のオイルを使用しています。
こちらも研磨同様に木目に沿って塗りこみます。サンドペーパーで研磨すると白っぽくなり他の部分と色が変わりますが、オイルを塗れば揃います。
そして少し時間を置いてから乾拭きしてください。
④完成!
どうでしたか?着色していない無垢材で作られたオイル塗装の家具はこのようなメンテンナスも簡単にできるのです。ウレタン塗装の家具や着色してある場合にはこのようなメンテナンスはできません。
良い家具はメンテナンスすることによって味わい深く愛着のある道具になります。