2013.04.26
家具の価値
名東店の松崎です、こんにちは。 さて、先日定休日を利用して広島県の府中市へ行ってまいりました。 国内にはいろんな家具産地がありますが、府中は優秀な産地のひとつ。 お世話になっている取引先・協力工房への訪問、新しい協力工房の下見を兼ねて。
木の香りが漂う製作現場は、独特の雰囲気というか緊張感があり、自然に背筋が 伸びる感じ。 熟練の職人たちが手際よく、でも丁寧に仕事をしています。
現代の木工は機械と人の手が、バランス良くそれぞれの得意なところを分担して ひとつの製品を作り上げる感じ。 大まかな加工や数値で表せる精密な加工は機械の得意とするところ。 長年の経験によって培われる、数値では表せない感覚的な部分は人。 いずれの加工も人は欠かせませんが。
工房で見かけた、仕掛かりの「Dardo」。 実際に工程を見ると、ここまで来るのにとっても多くの人の手と時間を費やしている ことがよく分かります。
工房の一角に佇む「Dardo」を発見。 ショップで見るのとは、また違った雰囲気。 時々、お客様が「なんか他の家具屋と違う」とおっしゃることがあります。 オリジナルの家具が多いので普通の家具屋たちとは印象が異なることもありますが 皆さんが感じるのはもっと感覚的な部分のようです。 名東店の家具が纏うオーラは、職人たちの威厳や誇りなのかもしれません。
どの工房にもこんな感じで材が保管されています。 はじめはただの挽かれた板が、多くの職人たちに手を加えられ家具として形に なっていきます。 家具の価値は、どれだけ使い手を思って手を加えたかによると考えます。 ちょっとした面取りが使い心地を変えることもありますし、難しい加工になると 分かっていても手間を惜しまないことで使い手に有益をもたらすこともある。 それを無視した価格訴求品や実を伴わないブランド品に私たちが魅力を 感じないのは、「価値」を物差しとしているからかもしれません。 積まれた板は、樹齢で数百年という、長い時間をかけて育った樹からとられたもの。 こういう素材ですから、直接ではなくても刃物を当てることになる販売側の人間にも 相応の本気が必要とされるでしょう。 製作現場を見たことで、また新たな価値をお伝えできそうです。
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