2011.09.15
百聞は一見に如かず
Vigoreの松崎です、こんにちは。
昨日は定休日でお休みいただいておりましたが、休日を利用してスタッフ古川と
ともに飛騨高山に行ってきました。
今回は魚釣りではありませんよ。念のため。
以前より熱望しておりました、ショップで扱っているチェア「CH-Cp」や「CH-Si」を
手掛ける工房を見学しに行ってきました。
忙しい中、工房にスケジュールを調整していただき今回実現。
仕上がった製品から読み取れることもたくさんあるのですが、過程を見ることで
表からは見えない製品へのこだわりを見出すこともできます。
作り手からの伝聞ではなく、実際に自分の目で見ることで気づくことも多く、自分の
フィルターを通して得たものを伝えることでお客様の腹にも落ちやすい。
文字通り「百聞は一見に如かず」。
工場に入ると曲げられた「CH-Cp」のパーツを発見。
笠木と後脚は「曲げ木」の技術によって作られています。
大きな弧を描く笠木は木の性質によっては、弧の外側に引っ張る力が
加わるので、ささくれたようになる場合もありますが些細な「ささくれ」でも製品には
使用されません。
素地を生かしたオイルフィニッシュはごまかしが効かないのです。
「曲げてみないと分からない」という職人の言葉を聞いて、やはり木は生き物
であることを再認識します。
奥へ進むとルーターが可動していました。
板座の「座ぐり」加工の初期工程です。
ある程度ルーターで削り出して・・・。
カットしてから手仕事でサンダにより研磨して製品になっていきます。
板座なのに底付き感のない掛心地を生み出しているのは、この深い「座ぐり」
ですが、いくつもの工程を経て形になっていきます。
機械の手も借りますが、やっぱり最後は職人による人の手が入ります。
こちらは「CH-Si」の座面にメッシュウェビングを張っているところ。
外見はスタンダードな薄張り構造ですが、心材の積層合板をくりぬいて
クッション性のあるウェビングを張ることで底付き感のない掛心地と軽量化を
付加しています。
テンションかけながら貼っていくのは結構大変ですが、ウェビングが裂けないよう
セオリー通りに斜めにタッカーを打つところやウェビングを折り返して2度打ちする
ところなど、製造過程を見れば堅牢な構造であるのが良く分かります。
組みあがったフレーム。
塗装前なので白っぽいですが、素材はウォールナット。
オイルを塗ると深みのある濡れ色に変わります。
背もたれの笠木部分の加工を見たかったのですが、タイミングが悪く今回
見ることはできませんでした。残念・・・。
加工方法を細かく聞くと、こちらの椅子もやはり人の手が多く入って
生み出されているのが良く分かります。
製品にしてしまうと見えなくなる接合部分のパーツなどを貰ってきたので
ショップで実物をご覧頂ながら、今まで以上にこの椅子たちがどれ程こだわって
生み出されているかを伝えて行きたいと思います。
何だかんだ言いながら終日使ってしまいましたが、見ることが出来て良かった。
作られる様子をみて、ますますこの椅子たちが好きになりました。
やはり良い椅子です。
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